カナダで高齢のユダヤ人女性刺傷事件、憎悪犯罪として捜査

【AFP=時事】カナダ警察は29日、首都オタワの食料品店で今週発生した高齢のユダヤ人女性刺傷事件を憎悪犯罪(ヘイトクライム)として捜査していると発表した。マーク・カーニー首相はこの事件を「言語道断の暴行」と非難した。 70代の女性は、コーシャ食品(ユダヤ教徒が食べてもよいとされる清浄な食品)の品ぞろえが充実していることで知られるこの食料品店で買い物中、見知らぬ男に襲われた。 女性は負傷し、病院に搬送されたが、その日のうちに退院した。 71歳の容疑者が現場で逮捕され、その後加重暴行の罪で起訴された。 オタワ警察は29日の声明で、「この事件は憎悪犯罪とみなされる」と述べた。 カーニー首相はX(旧ツイッター)に、「女性とその家族、そしてオタワのユダヤ人コミュニティーに心からお見舞い申し上げる」と投稿。 さらに、「カナダのユダヤ人コミュニティーの皆さんへ。あなた方は一人ではない。私たちは完全な連帯を示し、憎悪と皆さんの安全に対する脅威を非難する。そして、どこであれ反ユダヤ主義と闘う」と付け加えた。 保守党のピエール・ピエール・ポワリエーブル党首はカーニー氏に対し、憎悪犯罪法の強化を求めた。 ポワリエーブル氏はXに、「カナダでまん延する反ユダヤ主義の脅威を根絶しなければならない。二度としないということは、二度と繰り返さないということだ」と述べた。 オタワのマーク・サトクリフ市長は、今回の攻撃が「オタワのユダヤ人コミュニティーに大きな苦痛をもたらした」ことを認識し、一部の地域で警備を強化すると述べた。 2023年10月7日にイスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃し、パレスチナ自治区ガザ地区で紛争が勃発(ぼっぱつ)して以来、カナダでは反ユダヤ主義事件が急増している。モントリオールでは、ユダヤ人の学校やコミュニティーセンターに火炎瓶が投げ込まれている。 カナダ統計局によると、憎悪犯罪の認知件数は6年連続で増加し、2024年には4882件に達した。 昨年の宗教的動機に基づく犯罪1340件超のうち、68%がユダヤ人コミュニティーを標的とするものだった。【翻訳編集】 AFPBB News

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