【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地裁が尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏の初公判を24日午後に指定した。法曹関係者が10日、明らかにした。金氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは先月29日にあっせん収賄罪のほか資本市場法違反、政治資金法違反の罪などで同氏を起訴した。 韓国大統領経験者の配偶者として初めて逮捕、起訴された金氏は、2010~12年に輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の元会長らと共謀して同社の株価操作に関与し、8億1000万ウォン(約8600万円)相当の不当利益を得た罪に問われている。 また、22年の大統領選で政治ブローカーのミョン・テギュン氏から計2億7000万ウォン相当の世論調査を無償で提供された罪や、呪術師のチョン・ソンベ氏と共謀し、同年に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部から教団に便宜を図る見返りにダイヤモンドのネックレスなど計8000万ウォン相当の金品を受け取った罪にも問われている。 金氏が犯罪により得た収益は計10億3000万ウォンと算定され、特別検察官チームはこれらに対する追徴保全を請求している。追徴保全は犯罪で得た違法な資産を任意に処分できないように凍結する措置で、没収が原則だが不可能な場合はその金額分を追徴する。