2021年8月ごろ、SNS上で「お金くばり」をかたるアカウントを発見し、自身の銀行口座情報を部外者に譲渡したとして航空自衛隊千歳基地の20代の空士長が、20日間の停職処分となりました。 停職20日間の懲戒処分を受けたのは、航空自衛隊千歳基地第2航空団の、航空システム通信隊移動通信群第3通信隊に所属する20代の空士長です。 航空自衛隊千歳基地第2航空団によりますと、空士長は2021年8月ごろ、SNS上で「お金くばり」をかたるアカウントを発見し、応募しました。 その後、空士長は、担当者を名乗る人物から「金銭の受け取りに関わるため」と言われ、自身の銀行口座番号と暗証番号を書いたメモを送るように依頼されたため、指定の場所に郵送したということです。 約1年後の2022年9月15日、東京都の野方警察署が、千歳基地内にある空士長の物品を差し押さえ、捜査を実施。空士長を詐欺の疑いで逮捕しました。 空士長は、2023年2月6日に不起訴処分となりました。 不起訴処分後、空士長は勤務しながら航空自衛隊から調査を受け、「遊興費が欲しかった」などと話しているということです。 第2航空団司令兼ねて千歳基地司令の渡邉正人空将補は「千歳基地に所属する隊員が本事案を生起させたことは誠に遺憾です。今後、さらなる規律の維持に努め、このような服務規律違反を再び生起させることのないように教育・指導に努めていく所存です」とコメントしています。