大分県内で警察官などを装った特殊詐欺相次ぐ 玄関先に現金置かせる手口増加、外国人の「受け子」も 県警「金銭絡みは疑い相談を」

警察官などをかたり、多額の現金をだまし取る特殊詐欺が大分県内で相次いでいる。県警は「警察官や検察官は現金を預かったりしない。お金が絡む電話は詐欺を疑い、怪しいと思ったらすぐ家族や警察に相談してほしい」と呼びかけている。 県警によると、今年に入り警察官などを装った詐欺の被害は9月末時点で14件発生している。昨年1年間の3件を大きく上回るペースだ。被害者は高齢者が多く、信用させるため、警察手帳や逮捕状をテレビ電話や画像で示すケースもある。 最近は犯人グループの受け取り役が被害者と対面せず、自宅の玄関先などに現金を置かせて持ち去る手口が増えている。 県警安全・安心まちづくり推進室は「受け取り役の『受け子』は外国人の場合もある。相手に不信感を抱かせないため、非対面で回収する手段を取っているのでは」と推測する。 県警は2、3の両日、県内の高齢者から現金をだまし取ったとして「受け子」とみられるベトナム国籍の男女3人を逮捕。4日、詐欺の疑いで大分地検に送検した。事件に関わった経緯などを調べている。

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