長野市のJR長野駅前で男女3人が襲われ1人が死亡、2人が重軽傷を負った事件。防犯カメラの映像から、事件前の容疑者の足取りが分かってきました。 事件は1月22日午後8時頃、JR長野駅前で発生。男女3人が刃物で次々と襲われ、49歳の男性が死亡、37歳の男性が重傷、46歳の女性が軽傷を負いました。 26日、女性に対しての殺人未遂の疑いで長野市西尾張部の無職・矢口雄資容疑者(46)が逮捕されました。 逮捕の決め手となったが、防犯カメラをつなぐ「リレー捜査」。それらの映像から事件前の容疑者の足取りがわかってきました。 (記者リポート) 「事件のおよそ2時間前、矢口容疑者とみられる人物が長野市役所付近の防犯カメラに映っていたことがわかりました」 長野市役所近くの店舗の防犯カメラ映像です。事件発生2時間前の22日午後6時過ぎー。 頭に白い布をまいた矢口容疑者とみられる人物が、長野大通りの方へ歩く姿が映っていました。ライトで足元を照らしている様子もわかります。この映像は警察にも提出したということです。 店主: 「警察の方で時間指定でそのデータが欲しいと、22日の夕方5時半から6時半の間」 また、その前の時間帯は国道19号沿いの複数の店舗の防犯カメラにも特徴が似た人物が映っていて、事件当日、徒歩で自宅から国道を通って駅の方に向かったことがうかがえます。 そして、駅前で犯行に及んだ矢口容疑者は、駅西側のホテルの方へ走って逃走しました。 そこから人気が少なくなる線路沿いの道を進み、跨線橋を通って、駅東口のエリアへ。その後、直線でおよそ3キロ離れた自宅に徒歩で戻ったとみられています。 警察は事件の全容解明に向け、詳しい足取りも調べています。