すでに成立した400万円の土地の売買契約で、「土地の所有者が800万円でなければ売らないと言っている」とウソをつき、800万円をだまし取ったとして80歳の不動産会社の男を逮捕しました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは山梨県甲斐市の不動産会社の役員 高濱兼三容疑者(80)です。 不動産業を営む高濱容疑者は、南アルプス市にある土地の売却を所有者から依頼されていて、2020年3月15日に土地の所有者と50代の男性との間で、6月末を支払期日とする400万円の土地の不動産売買契約を仲介し、締結させました。 しかし6月上旬に50代男性に対し「土地の所有者が800万円でなければ土地を売らないと言っている」とうそを言い、6月9日に男性から800万円を受け取り、だまし取った疑いです。 調べに対し高濱容疑者は「800万円は受け取っていない」と容疑を否認しているということです。 警察によりますと、被害男性は800万円を支払ったあとに、金額が突然倍になったことを不審に思い、去年8月に刑事告訴していて、これを受理して捜査を進めていました。 警察では、余罪も含めて捜査を進めていくことにしています。