「尹前大統領、健康悪化」きょうの特検出席は不透明…命令に応じない場合「強制拘留」手順

韓国の趙垠奭(チョ・ウンソク)特別検察官が、再拘束された尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領に14日に出席して調査を受けるよう通知したが、尹氏が実際に出席するかは未知数だ。 尹氏は10日に拘束されてから健康上の理由を挙げてソウル拘置所から姿を見せない状況が続いている。特検チームは拒絶理由が妥当でないなら「強制勾引」カードを切るしかないという立場なので、両者間の緊張感も高まる見通しだ。 特検チームは尹氏にこの日午後2時に特検チーム事務室があるソウル高等検察庁庁舎に出席するよう要求した。 これに先立ち、尹氏を10日未明に職権乱用などの容疑で拘束して翌日午後2時に出席を要求したが、健康上の理由で応じないため再度調査日を通知したのだ。 特検チームはソウル拘置所から「入所時に健康診断および現在までの収容管理過程で健康上の問題点が客観的な資料として確認されたものはない」という回答を受けたことから、尹氏が出廷調査を受けることができないほどではないとみている。 だが、今回も尹氏が再度健康上の問題で応じない可能性がある。持病である糖尿に加えて、暑さの中の劣悪な拘置所の環境のために健康状態が悪化したというのが尹氏側の説明だ。 弁護人はこの日午前、ソウル拘置所を訪れて尹氏の健康状態を確認した後、特検チームに出席について伝達する計画だ。 尹氏が正当ではない理由で調査に応じていないと判断される場合、強制拘引することができるというのが特検チームの立場だ。 朴志英(パク・ジヨン)特別検事補は10日、記者会見で「欠席が適当だと判断されるならともかく、そうでない場合、刑事訴訟法の手続きに沿って進められると考えてもよいと思う」とし「拘束には拘禁と勾引が含まれ、そのような観点で次の段階を検討するという意味」と明らかにした。 だが、現実的に尹氏を調査室に強制的に連れてくるのは容易ではないという展望もある。今年初め、尹氏を内乱首謀容疑で逮捕・拘束した高位公職者犯罪捜査処は3回にわたって強制拘留と現場調査を試みたが、尹氏が弁護人の面会を理由に拒否してすべて不発になった。 強制勾引まで不発になるなら特検チームとしては拘置所訪問調査を試みる可能性もあるが成功については不透明だ。 これに先立ち、検察は2018年110億ウォン(約11億7500万円)台の贈収賄などの容疑で拘束された李明博(イ・ミョンバク)元大統領が3回の訪問調査をすべて拒否すると結局対面調査なく裁判に進んだ。

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