生活保護費でホスト通いして炎上! ホームレスまなみの数奇な人生「役所はOK出してくれましたよ?」

皆さんは「ホームレスまなみ」をご存知だろうか? 歌舞伎町のリアルを届けるYouTubeチャンネル【ぶーちゃんねる】に度々出演し「生活保護をもらいながらホストに行っている」と淡々と語り、物議を醸しまくっている女性だ。彼女に直接、話を聞くことにした。 「こんにちは〜」 待ち合わせ時間ジャスト。YouTube制作スタッフに連れられてやってきたまなみさん。 「お好きなものをどうぞ」と促すと、メガサイズのコーラと焼おにぎり、軟骨の唐揚げを注文。勢いよく食べるまなみさんは子どものようでかわいらしかった。 ホームレス、生活保護費でホスト通い、立ちんぼ、逮捕……。 彼女の経歴はあまりにぶっ飛び過ぎていて、どこから聞こうか迷ったが、まずはホスト狂いになった経緯を聞いた。 ◆同棲していた彼氏にソープで働くように促された 「20歳の頃に働いていたセクキャバにきたお客さんと、会ったその日から付き合うことになって同棲しました。で、その彼が『ホストをやる!』と言い出し、体験入店するからと誘われて初めてホストに行って……ハマってしまいました。セクキャバでは月に50万円以上稼いでいたけど、ホストで遊ぶには全然足りませんでした」 まなみさんは彼に「もっとおカネを使って」とお願いされ、ソープで働くように促された。「今だったら彼、捕まってますね!」と大笑い。 「ようは私、ソープに“堕とされた”んです。堕とされてから2年間、朝から晩まで週6で出勤。入店初月以外はずっとNo.2でした。毎月300万円いかないくらいは稼いでいたけど、全部彼のお店で使うからすっからかんでした」 ◆週6出勤、14時間10人とSEXをして「壊れた」 2年間、ホストの彼氏のために店に通い、軍資金を稼ぐためにソープで働き続けた挙げ句、まなみさんは「壊れました」という。 「1日14時間、10人のお客さんとSEXして300万円近く稼いでいるのにいつも金欠。他人に常に『死ね』って言われている感覚になりました。そんなある日、衝動的に上野で車道に飛び込みました。通行人に助けてもらって、そのまま精神科に入院することになりました」 退院後は友人とルームシェアをしていたが、追い出されてしまい、漫画喫茶やホテルを転々とする日々を送った。この頃から「ホームレスまなみ」と自称するようになった。収入源は、立ちんぼと風俗嬢時代についた客の援助。まなみさんは「立ちんぼでは4回捕まりました」とあっけらかんと話す。 「大久保公園で立っていたら、男性に『いくら?』と聞かれて『1万5000円』と答えて、いざホテルに向かって到着したところで、警察手帳を見せられる。全てこのパターンで捕まってます」 留置場は通常、10日ほどで出られるが、4回目の逮捕の際は悪質だとみなされ「2ヵ月、留置されました」と苦笑いする。 「『なんでまた?』って、何回も聞かれました。なんでって、単純に儲かるからです。風俗店に勤めると、半分くらいをお店に持っていかれるけど、立ちんぼは言い値だから、働く側も納得する金額をもらえるし、お客さんも場合によっては風俗に行くより安くすむ。だから、立ちんぼをする子が減らないんだと思います」 2〜3年前には窃盗で捕まったという。 「歌舞伎町のバーで、閉店時間に潰れて寝ている他のお客さんの財布からカードを抜きました。そのカードでタバコを買ってタクシーで帰ろうとしたら、支払いの時にはもう、使えなくなってて……。そのまま持って帰れば捕まらなかったのに、車内に置いてきてしまったからすぐに犯人だとバレてしまいました」 いまはまだ執行猶予が1年残っており、「次何かしたら本当に刑務所に入れられちゃう」と真顔になった。 ◆自由に使えるおカネは月3万円 「最後にホストに行ったのは6月かな。いろいろあって出入り禁止にされそうになって……」 “いろいろ”というのは、度々YouTubeでも話題に上がっている「ニオイ」問題を指す。 「1週間パンツを変えないで飲みに行って、トイレを使ったら臭かったみたいで内勤の人伝いで担当ホストに注意されました。その時は彼のことが好きだったし、会えなくなるのが嫌だからオムツに変えたりして改善しました」 だが、そのホストとも関係が切れてしまったようで「お気に入りもいないし、本当にホスト自体に行っていない」という。まなみさん曰く「そもそも生活保護でホストに行くことを役所から止められていない」という。 「生活保護の範囲でホストに行っても構わないけど、そのことを『SNSに書かないでくれ』とは言われていました。ただ絶対に行ってはダメとかは全然、言われてないです」 まなみさんが生活保護でホストに行っていることをYouTubeで話してから、生活保護課には毎日のように「まなみさんの生活保護を打ち切りにしろ!」という苦情の電話がきているそうだ。 「役所とは真逆で視聴者からの批判はすごいですね。ホストに行く=大金を使っているだろうと思われているんだと思うんですが、実際は2万円しか使っていない。そもそも普通の生活保護の人は12万円くらいもらっているけど、私は1ヵ月4万円しかもらってないです」 何故、そんなに少ないのか? 「支給金額からシェルターの家賃や共益を引いたら、4万円しか残らない。さらにそこから携帯代1万円を払ったら手元に3万円しかないんです」 3万円しかない中、1回でホストに2万円も使ったら1万円しか残らない。食費などはどうしているのだろうか? 「土日以外はNPO法人が運営している『ひつじカフェ』でご飯をいただいているので、基本は食費はかかっていません。それにしたって“年収48万円”ですよ? 普通に1人暮らしをして働いたほうがいいに決まってる。普通に暮らしているみなさんが羨ましいです」 まなみさん自身は「ちゃんと1人暮らしがしたい」というが、なかなか難しいのが現状だ。以前、暮らしていた部屋は家賃を2年間滞納して強制退去。その滞納金は両親が肩代わりしてくれた。 「自業自得だけど『もう保証人にはなれない』と言われています。祖父は保証人になってもいいと言ってくれますが、高齢過ぎて無理で……。父は『帰っておいで』と言ってくれますが、母は私を見ると『出て行って!』と騒ぎます。実母は亡くなっていて継母なんです。 私には妹がいたんですが、ある事件に巻き込まれて小さい頃に亡くなってしまった。継母は精神を患い、私が帰ると心が乱れてしまうようになった」 現在無職のまなみさんだが働く意志はあり、松屋やすき家などの飲食店の面接を複数受けたが、いい結果はもらえていない。 「風俗で働くにも『痩せないと無理』と言われ、不採用になる。でも、もう一般職に就きたいと思っています。ただ、役所からは『仕事より先に家を見つけるように』と言われているんですが、保証人もいない無職の私にはハードルが高く、生活保護から抜け出せないというのがリアルな現状です」 過去、ホストに使った大金をもったいなく思わないのか? と聞くと「後悔はしていない」と語る。 「あれだけ稼いだのに貯金はゼロ、でも、結果楽しかったから後悔はないです。YouTubeのコメント欄では厳しいコメントをもらうことも多いですが、自分なりに頑張って生活していこうと思います」 まなみさんはそう前向きに語り、新宿駅に向かって行った。 撮影・文:吉沢さりぃ

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