東京・池袋のガールズバーの従業員を路上に立たせ、売春をさせたとして、警視庁は、同店店長の鈴木麻央耶容疑者(39)=住居不定=ら男女2人を、売春防止法違反(管理売春)の疑いで逮捕し、15日に発表した。鈴木容疑者は「売春させていない」などと容疑を否認しているという。 保安課によると、2人は共謀の上、今年5~7月ごろ、20代の女性従業員をガールズバー店内で寝泊まりさせたり、GPS装置を持たせて位置情報を監視したりして、新宿区歌舞伎町2丁目の大久保公園周辺で売春目的の客待ちをさせ、売春をさせることを業とした疑いがある。 女性に対しては、容姿を理由に「客がつかない」などと言い、路上売春を命じたという。女性は、今年4月ごろから始め多い日で1日約13人と売春させられ1カ月で190万円ほど客から得た、と説明。保安課は、その多くを容疑者の2人が受け取っていたとみて実態を調べる。 女性は売春目的で客待ちをしたとして、警視庁に売春防止法違反(客待ち)の疑いで現行犯逮捕されていた。その後の捜査過程で、売春をさせられていた疑いが明らかになるなどし、悪質性が低いとして起訴を見送る「起訴猶予」となっていた。(太田原奈都乃)