在留資格を「技能実習」から「特定技能」に変更するため、必要な試験の偽造した合格証を国に提出して不正に許可を得たとして群馬県に住むベトナム国籍の男女2人が大阪府警に逮捕されました。 入管難民法違反の疑いで逮捕されたのは、群馬県館林市の食品加工会社社員、グエン・ティ・マイ容疑者(36)ら2人です。 マイ容疑者は去年8月から10月にかけて、飲食料品製造業の技能測定試験の偽造した合格証を東京出入国在留管理局に提出し、特定技能の在留資格を取得した疑いが持たれています。 マイ容疑者は、日本語の試験の替え玉受験をあっせんした疑いでも書類送検されました。 特定技能の取得には原則、分野別の技能試験や日本語の試験に合格する必要がありますが、大阪府警によりますと、1件13万円程度で偽造した合格証を手に入れ、資格を変更した後に職場を変えたということです。 警察は2人の認否を明らかにしていません。大阪府警は、給与面での待遇の向上などが目的とみて、偽造した合格証の入手経路などを調べています。