高校と運行会社、食い違い埋まらず 「白バス」疑いでも捜査 磐越道事故1週間・福島県警

福島県郡山市の磐越自動車道で、私立北越高校(新潟市)の男子ソフトテニス部員らを乗せたマイクロバスがガードレールに衝突し、部員の稲垣尋斗さん(17)が死亡した事故から13日で1週間。 バス運行会社「蒲原鉄道」(新潟県五泉市)は「レンタカーや運転手の紹介を頼まれた」とする一方、高校側は「貸し切りバスの手配を依頼した」と主張し、食い違いは埋まらないままだ。 福島県警は7日、稲垣さんら18人を死傷させたとして、運転していた無職若山哲夫容疑者(68)を自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で逮捕。レンタカーを有償で運行する違法な「白バス」行為だった可能性もあるとみて、道路運送法違反の疑いでも捜査している。 捜査関係者によると、若山容疑者は今年に入ってから複数回事故を起こしていた。今回乗車していた生徒は「事故前にも危険な運転があった」と証言しているという。若山容疑者は県警の調べに居眠り運転を否定しており、「大変な事故を起こしてしまい、深く後悔している」と話している。 蒲原鉄道によると、若山容疑者は同社の営業担当者が知人を介して運転を依頼した。県警によると、旅客輸送に必要な二種免許は所持していないという。 北越高は10日に開いた2回目の記者会見で、過去にも複数回、蒲原鉄道に部活動のバスを手配しており、同社から「レンタカー代」などの名目で請求書が送られていたことを明らかにした。現場で回収されたバッグからは、宛名に容疑者の名字が書かれた封筒が見つかった。「手当」「ガソリン」などの記載があり、現金3万3000円が入っていたという。 国土交通省北陸信越運輸局は道路運送法に基づき、蒲原鉄道とレンタカー会社を監査した。 若山容疑者は新潟市内の高校陸上部で指導し、インターハイ出場に導いた実績があるという。この高校の関係者は「(事故を起こしたのは)本当に若山さんなのかとびっくりした」と話した。

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