「ただでさえ報酬が高いのにもっと金よこせってことか」当番弁護士の減少、報酬の少なさめぐり…視聴者の声に三輪弁護士が反論「私たちも生活者」

ニュース番組『わたしとニュース』に弁護士の三輪記子氏が出演。その際に、当番弁護士の減少をめぐる視聴者からのコメントに対し、反論する場面があった。 番組ではこの日、逮捕された直後の被疑者のもとに駆け付け、1回だけ無料相談に応じる「当番弁護士」について取り上げた。「司法の救急車」とも呼ばれる当番弁護士が減少傾向にあり、その背景には負担に見合った報酬が得られていない実態があるという。 これに対し、視聴者からは様々なコメントが寄せられた。まずは「逮捕されるのが悪い AIにやらせとけ」という意見。これに三輪氏は次のように反論した。 「逮捕された人すべてが悪いかどうかは、逮捕時点ではわからない。それがまさに『無罪推定の原則』。どんな事案でもしっかり弁護活動をすることで冤罪を防ぐことができる。『明らかに冤罪とわかるやつだけちゃんとやれよ』と感じている方も世の中にはいると思うが、そうじゃない。仮に本当に有罪でも、どんな事案でも結構いい加減な捜査をやっている場合がある。それはすごく実感としてある。そういういい加減な捜査や起訴を防ぐためには、どんな事案もきちんと弁護活動をやっていかなきゃいけない。逮捕される人にも、逮捕されるに至る事情がある。そういうことを無視して、逮捕されるというところだけを見て、それが悪いと責めるような社会こそが生きづらい社会だし、そうじゃないということを強く言いたいし、これはAIにはできない。現場に行かなきゃいけないから」(三輪記子氏、以下同) さらに、「多数の利益になる使えるトピック深掘りしてくれ」というコメントに対しては、次のように語った。 「私が出会ってきた逮捕された人はみんな普通の人。そうやって『自分とは関係ないことはどうでもいい』という考えが社会にどんな影響を与えるか。自分さえ良ければいいという社会だと、いつか自分の身に降りかかった時も『お前のことなんてどうでもいいよ』っていう人が多数の世界になるかもしれないということ。だから、自分には直接関係なさそうでも興味を持つ。それが巡り巡ってってみんなのためになる。自分のためになる」 また、「ただでさえ報酬が高いのにもっと金よこせってことか」というコメントについては、次のように実情を訴えた。 「当番弁護士はそもそも弁護士会で、自分たちでお金を出し合ってやっていて、それが限界にきている。その後の被疑者国選の報酬が私選弁護よりも安すぎるから、それだったらもうやらない方がマシだとなってきている。『ただでさえ報酬が高い』というのは事実誤認だ。被疑者国選は安すぎる。3倍とかにしても全く問題ないと思う」 弁護士が報酬を求めることについてはどうなのか。三輪氏は次のように説明した。 「それは私たちも生活者なので、事務所を維持していったり、自分が生活するために、自分の弁護活動でお金をもらうのは当然のことだと思う」「卑しく報酬をよこせと言っているわけではない。本当に正当な対価をもらいたいと言っているだけで、今は正当な対価とは言えない状態だと思う」 (『わたしとニュース』より)

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