大分県日田市内の金融機関から現金100万円を引き出して盗んだとして、特殊詐欺事件の「出し子」とみられる25歳の男が15日午後、逮捕されました。 窃盗の疑いで逮捕されたのは、福岡県筑後市出身で住所不定の無職の男(25)です。 警察によりますと、男は2023年の1月16日、不正に入手した豊後高田市に住む70代女性のキャッシュカードを使い、日田市内の金融機関のATMから現金100万円を引き出して盗んだ疑いです。 この事件の前、同じ1月の上旬に警察官を名乗る男から女性の家に「逮捕した男があなたが共犯者で400万円を口座に入金したと話している」と電話がありました。そして、検事を名乗る男から「あなたの通帳を調べる必要がある」と言われ、信じた女性は自宅に来た警察官を名乗る男に、合わせて通帳5冊とキャッシュカード5枚をだまし取られていました。 その後、男らと連絡が取れなくなり、翌月の2月11日に女性が警察に相談にきて被害が判明。その後の調べで女性の口座からおよそ2400万円が引き出されていることがわかっています。 今回の事件で警察は男を特殊詐欺の「出し子」とみていて、他の詐欺事件への関与や、背後の詐欺グループの割り出しを捜査しています。 男の認否については明らかにしていません。