【容疑者3人送検】磐田市河川工事入札巡る官製談合事件…逮捕された県土木事務所の男は事務所に設置のPC使い業者側と連絡か(静岡)

静岡県が発注した磐田市の河川工事の入札を巡る官製談合事件。逮捕された県土木事務所の男が、事務所に設置されているパソコンを使い、業者側と連絡を取っていたことがわかりました。16日朝。袋井警察署。(記者)「警察署から1台車が出てきました。これから検察庁に身柄が送られます」送検されたのは、静岡県袋井土木事務所工事課の57歳の容疑者の男。さらに。(記者)「もう1台出てきましたね。この車も中の様子をうかがうことができません」(記者・磐田警察署)「午前8時過ぎです。容疑者を乗せた車が出てきました。これから静岡地検に向かいます」土木建築会社「アキヤマ」の常務取締役で71歳の容疑者 の男と取締役で63歳の容疑者の男。3人は共謀して磐田市内で行われている工事の予定価格を事前に漏らし不正に落札させた疑いがもたれています。公共の工事で発覚した官製談合事件。「アキヤマ」が落札したのは一級河川の防災対策工事2件で。仮設道路の工事は最低制限価格と同じになるように5272万円で入札。仮橋工事は調査基準価格からプラス1万円になるよう2億9745万円で入札していたのです。地元の同業者から聞こえてきたのは…。(地元の同業者)「怒りを覚える」「県にはみんなが公平になるよう な体制を整えてほしい」別の同業者は1万円差だったことについて…。(別の同業者)「よく調べたと思った。不自然さは感じなかった」「ショックを受けたが『アキヤマ』さんも必死だったと思う。ただ同業者としては残念」この入札が可能になったのは、県職員の容疑者の男と「アキヤマ」取締役の容疑者の男との関係です。2人は20年以上前の公共工事で知り合い、県職員の容疑者の男から「アキヤマ」取締役の容疑者の男に予定価格を伝え、入札価格を決定する立場にあった「アキヤマ」の常務取締役の容疑者の男に伝達していたとみられます。では、どのようにして、予定価格を伝えていたのでしょうか。(静岡県袋井土木事務所 藤村 英昭 次長)「自分の名前がアドレスになってる個人メール、それから所属している課がアドレスになっている課のメールっていうのが2つあってですね、その両方に職員は入れるようになります…個人の方はもうその職員のパソコンでしか見られないということになります」また、パソコンを持ち出すこともできるといいますが…。(静岡県袋井土木事務所 藤村 英昭 次長)「頻度としてはやはり年数回程度 かなという風に思います」Q.基本メールやり取りするとし たらここ?「そうです、もうメールのやり取 り自体は自分の席からやるとい うのが通常、一般的にはもうほとんどだと思います」関係者によると、県職員の容疑者の男は、個人のメールアドレスから取締役の容疑者の男に連絡していたということです。また、土木建築会社の「アキヤマ」は、2025年度、県袋井土木事務所から11件の工事を受注していて、契約額は計約7億4000万円。いずれも山本容疑者が担当していたということです。□事件を受け、鈴木知事は16日の定例会見で…。(鈴木知事)「職員が官製談合防止法違反及び公契約関係競売入札妨害容疑により逮捕されたことは誠に遺憾であり、県民の皆様に深くおわびを申し上げます…綱紀の粛正、綱紀の厳正保持を徹底するとともに、再発防止に取り組んでまいります」また、15日、臨時の所属長会議が開かれ、法令順守や公務員倫理の徹底、そして職務上の利害関係者との規律保持について改めて周知するよう注意喚起が行われました。警察は、15日、土木事務所の家宅捜索を行い、パソコンを押収するなどして事件の詳しい経緯を調べています。(スタジオ解説)(伊藤 薫平アナウンサー)はここからは東京地検特捜部でこの弾劾事件も数多く担当してこられたという若狭さんとともに、事件について迫っていきます。よろしくお願いします。整理しますが、まず県職員の容疑者の男と取締役の容疑者の男は20年以上前の公共工事で知り合いまして、昨年度はこの常務取締役の容疑者の男は県袋井土木事務所から11件の工事を受注して契約金は約7億4千万円すべて県職員の容疑者が担当した案件だったということなんです。そして今回2件の競争入札で県職員の容疑者が取締役の容疑者に情報を漏えいしまして、そしてその情報を使って常務取締役の容疑者が入札価格を決めて落札した疑い…これで3人が逮捕されました。若狭さん、いろいろと関係性がVTRでも出てきていますが…改めて注目されている捜査のポイントどうでしょう?(コメンテーター 若狭 勝 弁護士)こういう事件の場合ですね、その関係性、今回の場合20年以上前から知り合っているということ、捜査の視点としてはこの関係性がどの程度どういう形で推移して親密になったのかということを相当強く深く調べるんですよね。それが関係性が相当密になって、いわばお互いに何でも不正で、不正なことをやりあえるような仲になってきたということが判明できれば、まさしく今回の事件の証明になるんですよね。だから一つの捜査のポイントとしては、関係性がどの程度深くなった、どういう経緯でどうなったのかというところが非常に大きなポイントにはなると思います。(伊藤 薫平アナウンサー)津川さんからは?(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)私、これ官製談合って何のためにやっているのかな?つまり不正であることは間違いないんですけども…特に県側の容疑者が、同期ですよね。金品を懐に入れようと思ったのか、あるいは天下り先を確保しようとしたのか…過去の例でいろいろあると思うんですが、どういったところが考えられると思いますか?(コメンテーター 若狭 勝 弁護士)おそらく一番多いのは、やはり金品をもらうとか、いわゆる増収割ですよね。あるいはサービスを受けるとか、違法なサービスを受けるとかいうのが典型的な例としては多いと思います。このぐらいの規模の場合は、まさしくその辺の金をもらったりとかいう増収割の可能性の方がむしろ多いんではないかというふうに思います。(伊藤 薫平アナウンサー)そして次の画面なんですけども、今回この関係先を家宅捜索して、パソコンですとか資料などを押収してるんですけど、若狭さん、事務所のパソコンを使用して…『メール見たら削除してください』。結構大胆に…。(コメンテーター 若狭 勝 弁護士)いやそうですね。少なくとも『メール見たら削除してください』っていうことが…これは判明できればですね、警察とか捜査機関とすると、「よしやった」という気持ちになるそうなんですね。その後の今回逮捕された取り調べで、いくらこれ悪いことをしましたとか言ってもですね、後で裁判になったら翻されちゃう可能性があるんですけど、当時『見たら削除してください』という言葉がそこに書かれていたっていうことが、もうそこだけでも浮き彫りになれば、これはもう…いくら翻そうとしても翻せない、当時の話ですからということで、捜査機関とすると「よしやった」という形にはなっていると思います。(伊藤 薫平アナウンサー)あとは…金品の授受ですとか何かが紐づけば?(コメンテーター 若狭 勝 弁護士)そうなんですよね。贈収賄に発展する可能性があるんですけれど、贈収賄っていうのは、何かをやってあげたら、それに見返りとして見合う形で金品をもらったという紐付きが大事なんです。ですから、年がら年中、金品をやったりなんかすると、その紐付きっていうのが、それだけ弱くなっちゃうんで…ある意味、皮肉っぽくなっちゃうんですけどね。だからその意味においては、これを…今回の、例えば予定価格を教えた直後ぐらいに金品が動いているとかいうことになると、贈収賄としてはかなり強くはなってくると思います。

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