【長野3人殺傷】「今もショック」容疑者逮捕も事件の衝撃消えず 市教委は子どもの「心のケア」を 市と県は相談窓口を継続

1月22日夜、JR長野駅前で男女3人が刃物で次々と襲われ、49歳の男性が死亡、男女2人が重軽傷を負った事件。26日朝、46歳の男が逮捕され、「安堵の声」が上がる一方、「事件の衝撃は消えない」という声もあり、市民の不安は拭えない状況です。 長野駅に近い鍋屋田小学校。27日朝から登下校の見守りは各学校の判断で行うことになり、通学路の緊張した空気はなくなりました。 鍋屋田小学校 PTA会長・岩井勇介さん: 「家庭での様子も“普段と違う”という声が聞こえていましたので、子どもたちも敏感に感じていたと思います」 鍋屋田小では事件翌日、3分の1の児童が登校を控えました。 市内の小中学校全体では3000人近くにのぼりましたが、27日も「不安」を理由に41人が登校を控えたということです。 事件後、県や市町村には「30日までに女、子どもを包丁で刺す」などのメールも届いていて、市教委は児童の心のケアを第一に対応を呼びかけています。 長野駅もいつもの朝を迎えました。 街の人: 「安心しました。無事に捕まってよかった」 「(バス停で)背中とか気になったりしたときはありました。もうこれ以上こういうことは起きないでほしい」 次々に聞かれる安堵の声。閉店時間を早めていた駅ビルの商業施設も通常営業に戻りました。 一方で、事件の衝撃は消えないという声も―。 利用者: 「(犯人が)どこにいるかわからないっていうのが不安だった。今もまだショックはありますね」 長野市と県は、事件後、設置した電話相談の窓口を継続するとしています。 荻原健司市長は、「心の中に不安や心配事などがあれば家族や周囲に話すなど、まずは自分自身のことを大切に過ごしてほしい」としています。

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