親族を装って高齢の女性に電話をかけ、現金およそ130万円をだまし取ったなどとして、指定暴力団・稲川会の幹部の男が逮捕されました。 詐欺などの疑いで逮捕されたのは、指定暴力団・稲川会の幹部・佐藤弘樹容疑者(39)です。 佐藤容疑者は去年4月、仲間と共謀し、東京・大田区の高齢の女性(当時82)に親族を装って電話をかけ、「会社でお金が必要になった」などとウソを言い、女性から現金20万円とキャッシュカード2枚をだまし取ったうえ、コンビニのATMで現金およそ112万円を盗んだ疑いがもたれています。 警視庁によりますと、佐藤容疑者は受け子や出し子の勧誘を担う「指示役」で、だまし取るなどした現金の回収も行っていたということです。 佐藤容疑者についてはほかにも数件、特殊詐欺の余罪があり、こうした金が稲川会に流れていた可能性もあるとみて、警視庁はきょう、本部事務所を家宅捜索し、詳しい金の流れを調べています。