賃貸マンション契約で偽造保険証データ送信 容疑で仲介業者と「アリバイ会社」男ら逮捕

マンションの賃貸借契約を不正に結ぶため、偽造した健康保険証のデータを不動産管理会社に送ったとして、警視庁保安課は私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、不動産仲介業の田沢健太容疑者(38)=東京都板橋区=を逮捕し、偽造保険証などを作成する「アリバイ会社」を運営する無職、荒田直人容疑者(33)=福岡市早良区=ら男2人を再逮捕した。田沢容疑者と荒田容疑者は容疑を認めている。 同課によると、田沢容疑者らは令和6年、東京都中野区と新宿区の家賃月約13~17万円のマンションに、それぞれ20代女性が居住するとして不動産管理会社に賃貸借契約を申し込んだ。その際、女性を音楽配信系大手企業の社員などとする保険証を偽造。信用情報としてデータを管理会社に送信したという。いずれも審査が通らないなどして契約には至らなかった。 田沢容疑者は、「ホストやキャバクラの従業員など、信用審査が通りづらい人の申請で、アリバイ会社を利用していた」などと供述。顧客の職業を偽るため、荒田容疑者らに偽造保険証や社員証の作成を依頼していたとみられ、「7年間で500件前後依頼した」とも話しているという。

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