三菱UFJ元行員を貸金庫窃盗容疑で追送検 事件の捜査終結 警視庁

三菱UFJ銀行の元行員による貸金庫の窃盗事件で、警視庁は9日、貸金庫から現金約4490万円や金塊約4キロ(約4500万円相当)などを盗んだとして、元行員の山崎(元の姓・今村)由香理被告(46)=東京都練馬区=を窃盗容疑で追送検した。捜査関係者への取材で分かった。容疑を認めているという。 捜査2課は、山崎被告の窃盗による被害が2020年4月~24年10月で現金10億円以上、金塊など7億円相当以上に上るとみて調べてきた。そのうち、証拠などで裏付けできた現金約6140万円、金塊約26キロ(約3億2700万円相当)の計約3億8840万円分について立件し、捜査を終結したという。 捜査関係者によると、追送検容疑は、24年10月までに同区の練馬支店で、顧客の貸金庫から金塊約4キロや現金計約4490万円、数十万円相当の旅行券を盗んだというもの。 山崎被告は同年3~10月、練馬支店と玉川支店(東京都世田谷区)で顧客の貸金庫から金塊計約22キロ(計約2億8200万円相当)や現金計1650万円を盗んだとして、これまでに3回逮捕、起訴された。 山崎被告は同年10月に練馬支店から玉川支店に異動。両支店で支店長代理を務め、貸金庫の管理責任者だった。顧客が気付いて被害が発覚し、同行は11月に山崎被告を懲戒解雇。12月に窃盗容疑で刑事告発した。(三井新、西岡矩毅)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加