7日、福岡県田川市に住む建設業の男性が愛知県警の警察官を名乗る男からの電話で「あなたのお金が詐欺で得たものではないか調べる必要がある」などと脅されて約700万円をだまし取られました。 7日午前10時ごろ、福岡県田川市に住む建設業の男性(26)の携帯電話に愛知県警「特命捜査第一係」の刑事を名乗る男から電話がありました。 刑事を名乗る男は「あなたの口座を使った詐欺事件で19件の被害届が出ています。愛知県警に来てください。来られなければ自宅で聴取ができます」などと話し、男性をSNSのビデオ通話に誘導。 ビデオ通話で男性に警察手帳や逮捕状のようなものを示すと「電話に出なければ明日逮捕に行くところだった。あなたのお金が詐欺で得たものではないか調べる必要がある」などと脅し、男性のパソコンに遠隔操作ソフトをインストールさせました。 その後、男性はパソコンを遠隔操作されて自分の銀行口座からインターネットバンキングで知らない口座に2回に分けて計692万円を送金されました。 送金先の口座は2回とも異なる個人名義の口座だったということです。 同日、男性が妻に経緯を話したところ詐欺の可能性を指摘されたため、金をだまし取られたことが発覚しました。 警察は「SNSで事件の内容を伝えたり、逮捕状の画像を送ることは絶対にありません」と注意を呼びかけています。