静岡県島田市の病院で女性看護師(37)にけがをさせたとして傷害の疑いで逮捕、送検された女優広末涼子容疑者(44)がゲストで出演予定だった、6月8日に大分市で開催予定だった音楽イベント「いのちのうた」が、11日までに中止が決定した。 同イベントを主催する作家の安武信吾氏が、11日までにブログで明かした。「ここ数日間、SNSなどでは、広末さんの話題であふれ返っている。傷害の疑いで、現行犯逮捕された。警察発表が事実ならば、弁解の余地はない。社会的批判も避けられないだろう。先月、音楽イベント(中止が決定)の取材兼打ち合わせのため、彼女とはオンラインで顔を合わせたばかりだった」とつづった。 安武氏は、16年に実写化映画化され広末が主演したノンフィクション「はなちゃんのみそ汁」の著者。同容疑者は劇中で、乳がんを宣告されながら幼い子供に料理を教えながら、食べることや命の大切さを教えた、安武さんの妻千恵さんを演じた。同イベントは、千恵さんが2006年(平18)年から始めたイベントで、広末容疑者も参加歴があった。今年は三宅伸治、ウルフルケイスケ、梶浦雅弘、渡辺圭一、石塚英彦、大島花子らが出演予定だった。 安武氏は、自身のブログで「映画『はなちゃんのみそ汁』で、亡き妻千恵の役を演じた彼女は、幼くして母を亡くした娘の成長をずっと気にかけてくれていた。(中略)何よりも娘が喜んでいたのは、広末さんが『はな』と呼び捨てにしてくれること。『はな、私でよければママと思っていいからね』。大切な家族を亡くし、悲嘆に暮れていた僕たち親子は、彼女にどれだけ救ってもらっただろうか」と広末容疑者に感謝した。 一方で「妻の祭壇に手を合わせ、娘と祈る。仕事もプライベートも、いつも全力だった広末さん。どうか、子どもたちと穏やかに暮らせる日が戻ってきますように。『他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる』のだから。」ともつづった。