美唄市が発注した水道工事をめぐる贈収賄事件で、逮捕された元市職員は、工事の最低制限価格を知りうる立場を悪用した疑いがあることが分かりました。 美唄市上下水道課の元課長補佐、本田強志容疑者は、2021年から2024年までの間、美唄市の発注する水道工事をめぐり、同じく逮捕された伊藤義則容疑者らの会社が落札できるよう便宜を図り、その見返りに旅行代金、約85万円を負担させた疑いです。 伊藤容疑者と磯田諭容疑者は、本田容疑者に旅行代金を支払った疑いで送検されました。 美唄市によります、と工事の最低制限価格は課長に決める権限がありましたが、本田容疑者は価格を知りうる立場にあったということです。 警察は、本田容疑者がその立場を悪用した疑いがあるとみて、伊藤容疑者らとの癒着の実態解明を進めています。