東京都新宿区のアパートに強盗目的で侵入し、住人の女性にけがを負わせたとして、警視庁国際犯罪対策課は強盗致傷と住居侵入の疑いで、ウズベキスタン国籍で住居不定、無職、アジモフ・サルコルベック被告(28)=邸宅侵入罪で起訴=を再逮捕した。調べに対し、「年配女性が住むアパートに乱入した」と侵入を認めている。 再逮捕容疑は、3月20日午後1時ごろ、新宿区大久保のアパートの70代女性が住む部屋に侵入し、転倒した女性に馬乗りになって「お金はどこにある」などと脅迫。現金を奪おうとして、女性の歯や顎にけがを負わせたとしている。女性が抵抗したため、何も取らずに逃走した。 国際犯罪対策課によると、防犯カメラの捜査で、逃走に使用した自転車の特徴などからアジモフ容疑者が浮上。容疑者は3月23日、中野区の空きアパートに侵入した邸宅侵入の疑いで現行犯逮捕されていた。平成30年に留学生として来日し、令和5年に難民申請して仮放免中だったという。 押収したスマートフォンの解析などから、別の人物からLINE(ライン)で犯行の指示を受けていたとみられ、同課はほかに共犯者がいるとみて捜査している。