「指示役とアプリで連絡」窓から侵入 鉢合わせた男性を拘束 強盗事件から身を守るには 札幌

札幌市豊平区の強盗致傷事件で、逮捕された男が「指示役とスマートフォンのアプリで連絡をとった」という趣旨の供述をしていることが分かりました。 予期せぬ強盗から身を守るため、どんなグッズがあるのか取材しました。 千歳市の建設作業員・鈴木陸容疑者25歳は今月5日、札幌市豊平区の住宅に押し入り、79歳の男性の手足を粘着テープで縛るなどしてけがをさせ、現金3万円を奪った疑いが持たれています。 警察によりますと、鈴木容疑者は2階の窓ガラスを金づちなどを使って破壊して住宅に侵入。 その後、鉢合わせた男性を拘束し、男性の両手の甲に擦り傷などを負わせました。 調べに対し「金に困ってSNSで“闇バイト”“即日即金”“高額案件”などとスマートフォンで検索して闇バイトを探した」という趣旨の供述をしているということです。 さらに… 「指示役とスマートフォンのアプリで連絡をとった」 警察は、鈴木容疑者が犯行時も秘匿性の高いアプリを使って何者かに指示を受けていたとみて捜査を続けています。 “闇バイト”によるものとみられる強盗事件は首都圏で連続発生していて、石破首相は22日朝、政府の対応を強化する考えを示しました。 相次ぐ強盗事件をうけ、札幌市内のホームセンターでは防犯グッズの売り上げが、2023年の同じ時期と比べておよそ5倍に増えたということです。 (兼子アナウンサー)「もう欠品になっているものもあるんですね」 (ジョイフルエーケー屯田店 寺下力さん)「そうですね」 (兼子アナウンサー)「この防犯フィルムは…?」 (ジョイフルエーケー屯田店 寺下力さん)「貼っていただくと窓が割れにくくなります」 窓に貼るだけでガラスが割れにくくなる防犯フィルムや… (ジョイフルエーケー屯田店 寺下力さん)「ウインドロックという窓についている本体の鍵とは別につける鍵」 サッシに取り付けることで窓を固定することができる補助錠が人気だといいます。 (ジョイフルエーケー屯田店 寺下力さん)「戸建て住宅の侵入経路の5割が窓なので、窓付近の対策が有効だと思います」 さらに、こんな商品も… (兼子アナウンサー)「ゆっくりと踏み込んでみてもこのようにしっかりと音が出ます。軽いことで石どうしがぶつかって高い音が出る仕組みになっています」 この防犯砂利は、家の敷地内にまくことで足音で不審者の侵入に気づきやすくなる効果があります。 各地で相次ぐ“闇バイト”の関連が疑われる強盗事件。 予期せぬ被害を防ぐため、一人ひとりができる防犯対策を心がけることが大切です。 いまVTRでご覧いただいた防犯グッズも含めて、お家での対策のポイントは「犯罪者に都合が悪い状況を作る」ことです。 これはVTRにも出てきましたが、防犯フィルムや補助錠を活用して、窓ガラスを割れにくくする。 その他にも、塀や植え込みを低くして、中を隠すのではなく、あえて見えやすいようにして、周囲の人に気づいてもらうようにすることも効果的です。 そして、センサーライトや窓ガラスを攻撃すると音が鳴るアラームの設置。 さらに、不審者を察知すると光と音で威嚇するAIカメラなどの防犯対策も有効です。

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