金沢の消防司令補逮捕 救急出動先で現金窃盗疑い

119番通報を受けて駆け付けた集合住宅で現金を盗んだとして、金沢西署は23日、窃盗の疑いで、金沢市消防局金石消防署臨港出張所の消防司令補、清水正弘容疑者(51)=同市山王町2丁目=を逮捕したと発表した。逮捕は22日付。署の調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めている。 逮捕容疑は22日午前11時半~40分ごろ、119番通報を受けて向かった市内の70代女性宅の寝室で、現金3万円を盗んだ疑い。 捜査関係者によると、清水容疑者は「お金に困っていないが、あればいいなと思った。出来心だった」という趣旨の供述をしており、署は盗んだ金の使い道などを調べている。 署によると、容疑者は別の救急隊員と女性を手当てした際、置いてあった女性の財布から現金を抜き取ったとみられる。女性の親族が目撃し、「駆け付けた救急隊員が金を盗んだ」と署に通報した。 市消防局によると、清水容疑者は1991年4月に採用された。救急救命士の資格を持ち、今月から金石消防署臨港出張所で勤務していた。勤務態度は真面目で、能登半島地震の被災地支援にも行っていた。ボウリングのアマチュア選手で、国体に出場経験がある。 市消防局は23日、清水容疑者が逮捕されたことを発表した。蔵義広消防長は「被害に遭われた方に深くおわびを申し上げる。職員に対し、規律厳正と法令遵守を徹底させるとともに、綱紀粛正と意識改革に努める」とコメントした。

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