「皇族ポルノ写真」「天皇パチンコ狙撃」捕虜生活を27年も送った“元殺人犯”はなぜ、執拗に“昭和天皇”を狙ったのか…本当にあった「衝撃テロ事件」の“真相”

〈「死のう!」と叫ぶ男たちが「皇居前」「国会議事堂」でいきなり割腹を始め、慌てた特高警察は…昭和の衝撃テロ「死のう団事件」の黒幕〉 から続く 平和の国、日本。しかし、昭和の日本は戦前・戦後を問わず世間を揺るがすテロ事件が数多く起きていた。例えば1969年には、新年参賀でにぎわう皇居で「元殺人犯」が昭和天皇を襲う事件が発生している。『 日本を震撼させた昭和のテロ事件 』(宝島SUGOI文庫)より一部抜粋し、お届けする。(全3回の2回目/ 前回を読む / 続きを読む ) ◆◆◆ 1969(昭和44)年1月2日、新年参賀の日。皇居前には約1万5000人の群衆が集まっていた。皇居前皇居長和殿バルコニーに姿を見せた昭和天皇に向け、その群衆のなかからパチンコ玉が発射された。 「ヤマザキ、天皇を撃て」と叫んでパチンコを発射した中年男は、バッテリー商・奥崎謙三。ヤマザキとは奥崎の戦友の名前である。 パチンコ玉は当たらず、天皇は無事だった。奥崎は暴行の現行犯で逮捕。過酷な戦争体験を背景に、特異な思想を持つに至った奥崎は、のちに「ゆきゆきて、神軍」「神様の愛い奴」といったドキュメンタリー映画で一躍有名になった。

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