フジテレビの親会社がきのう開いた株主総会。会社が提案する取締役候補は11人全員選任されました。 最大の山場を勝利で終えたフジテレビの親会社。新たな取締役はフジが最適と考える布陣になりました。 株主総会では、フジ側が提案した11人の取締役候補は全員選任された一方、大株主のダルトンが提案した候補はひとりも選ばれませんでした。 フジ・メディアHD 清水賢治 新社長 「経営体制が完全に刷新されました。改革アクションプランを着実に実行するための環境が整った」 ただ、オンラインカジノ問題での社員の逮捕などを受け、株主からは「企業体質が改善されていない」との指摘も聞かれました。 また、依然として7割以上の企業がフジテレビでのCM放映を見合わせていて、ある大手スポンサーは「顔ぶれを変えただけでCM再開はできない」としています。 さらにフジ株を買い増している旧村上ファンド系の筆頭株主が、この秋に臨時株主総会を開催するよう仕掛けてくると予想する関係者もいます。 株主からの外圧は今後も続くと予想され、経営安定化への道は険しいものになりそうです。