天然記念物のオカヤドカリ844匹を無許可で所持か ベトナム国籍の男を逮捕 運送業者が検査で発見

国の天然記念物、オカヤドカリ844匹を無許可で所持していたとして、沖縄県警宜野湾署は11日、文化財保護法違反の疑いで、ベトナム国籍の男の容疑者(34)=宜野湾市=を逮捕した。この他、同容疑者の自宅から段ボールなどに入った約1700匹のオカヤドカリが見つかり、押収した。県内の押収数としては最多。販売目的の疑いがあるとみて捜査している。 調べに対し「自分で捕ったが、捕ってはいけないとは知らなかった」と容疑を一部否認しているという。 署によると、同容疑者は6月17日、同市内で文化庁の許可を受けずにオカヤドカリを所持した疑い。段ボール2箱に入れ、市内のコンビニエンスストアから発送しようとしていた。運送業者がX線検査で発見し、110番通報したという。オカヤドカリは本島で採取したとみられる。 中国などで人気があり、紫色が特徴の「ムラサキオカヤドカリ」は1匹2万円などの高額で取引されることもあるという。

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