薬局から糖尿病の治療薬を盗んだとして、兵庫県警尼崎南署は17日、建造物侵入と窃盗の疑いで、尼崎市の耳鼻咽喉科クリニック院長の男(62)=神戸市東灘区=を再逮捕した。調べに「私が飲むためと、知人に与えるために盗んだ」と容疑を認めているという。 再逮捕容疑は2024年9月6日から同26日までの間、近くの薬局に何らかの方法で入手した合鍵を使って侵入し、糖尿病治療に使われる医薬品「リベルサス」20錠(1錠当たり7ミリグラム)を盗んだ疑い。 男は24年10月30日にこの薬局に侵入した上、糖尿病治療薬を盗もうとしたとして、同署が今年6月30日、窃盗未遂容疑などで逮捕。署によると、調べに「友人の減量治療のため薬を盗んだ」などと説明したという。糖尿病治療薬はインターネットなどで「やせ薬」として広がり、女性を中心に人気があるとされる。 署によると、薬局側が設置した防犯カメラに院長に似た男が侵入する様子が写っていた。合鍵については「捨てた」と説明しているという。 同クリニックのホームページによると、男は複数のテレビ番組で医学監修を担い、出演もしていた。