コカイン使用後に追突事故を起こし、男性を骨折させたとして、警視庁交通捜査課は自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、東京都江戸川区西葛西のタクシー運転手、金子智光被告(26)=麻薬取締法違反罪で起訴=を再逮捕した。自家用車で事故を起こしたことを認める一方、コカインの使用は否認している。 逮捕容疑は7月5日午前9時ごろ、江戸川区船堀の都道で、コカインの影響で正常な運転が困難な状態で自家用車を運転し、信号待ちで停止していた20代男性の軽貨物車に衝突。男性に胸骨骨折などのけがを負わせたとしている。 同課によると、金子容疑者は道路の側壁に衝突しながら走行して追突した。事故後、男性や自身の車を蹴り、「警察呼ばないで。40万円払うからこの場で済ませよう」などと発言。警察官が駆け付けると、右足に革靴、左足にサンダルを履くなど不可解な言動が見られ、尿検査でコカインの陽性反応が出た。 コカイン使用による事故に危険運転致傷罪を適用するのは、全国で2例目という。