1日午後、兵庫県姫路市のパート女性(44)が「警察官を名乗る何者かに現金をだまし取られた」と県警姫路署に届け出た。同署によると、女性は300万円を送金したといい、特殊詐欺事件として調べている。 同署によると同日、女性の携帯電話に警視庁の警察官を名乗る者から「あなたは詐欺事件の首謀者として逮捕状が出ている」などと電話があった。その後、LINE(ライン)のビデオ通話で兵庫県警の警察官を名乗る者から「逮捕状」とする書類を見せられ、検事を名乗る者からも「お金の流れを確認するため、あなたのお金を振り込んで」と言われたという。 女性は指定された口座に、姫路市内のATMから3回に分けて計300万円を送金した。その後、検事を名乗る者から「これから毎日連絡してもらう。このことを誰にも連絡してはいけない」などと言われ、不審に思い、家族に相談するなどして詐欺に気付いた。