「手に靴下を被せおしめを触らせない」等 職員24人が入所者8人に虐待 特別養護老人ホームに行政処分【岡山】

岡山県瀬戸内市の特別養護老人ホームの職員が、入所者に虐待を繰り返していたとして、岡山県は施設を来年1月から6か月間の新規入所者の受け入れを停止する処分を出しました。 処分を受けたのは、瀬戸内市長船町服部の「特別養護老人ホーム長船荘」です。 岡山県によりますと、長船荘の介護職員24人は、2020年5月から60代から90代の入所者8人に対して、必要な手続きを踏むことなく身体的拘束を恒常的に行っていたということです。 具体的には、シーツで体を車いすにくくりつける、腹部にタオルを巻いておしめを触らせない、手に靴下を被せておしめを触らせない、などの身体的虐待を行っていたということです。 また、介護職員1人が指を鼻に突っ込んでいる入所者をタブレットで撮影し、他の職員が閲覧できる状態にしたということです。 岡山県は介護保険法に基づき、長船荘を来年(2025年)1月1日から6月30日まで6か月間の新規入所者の受け入れ停止処分にしました。 このほか、岡山県は2件の行政処分を発表しました。 「津山市立養護老人ホームときわ園」の職員が入所者の預り金2100万円あまりを着服したとして、施設を来年1月1日から6か月間の新規利用者の受け入れ停止処分にしました。 また、岡山県和気町の「障害者支援施設ぽれぽれ」の職員が利用者に暴行したとして逮捕・起訴されたことなどから、施設を来年1月1日から3か月間の新規利用者の受け入れ停止処分にしました。 岡山県では、虐待の防止などに関する研修とその効果を繰り返し実施するなどして、施設の取り組みを指導するとしています。

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