[エルサレム 24日 ロイター] – ドイツ次期首相就任見通しの保守連合キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)のメルツCDU党首は24日、イスラエルのネタニヤフ首相をドイツに招待したと明らかにした。 ネタニヤフ首相には国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているものの、メルツ氏は「イスラエル首相がドイツを訪問できないのは不条理」とし、ネタニヤフ氏との電話会談で「逮捕されることなくドイツを訪問し、出国できる方法と手段を見つける」と伝えたと明らかにした。 23日投開票のドイツ連邦議会(下院)選挙で、CDU・CSUの得票率は28.5%で第1党となった。メルツ氏の下、迅速な連立政権樹立を目指す考え。 イスラエル首相官邸によると、ネタニヤフ首相は電話でメルツ氏の選挙での勝利に祝意を伝え、メルツ氏から招待を受けたという。 ICCはパレスチナ自治区ガザ攻撃を巡り、ネタニヤフ首相らに対し、戦争犯罪と人道に対する罪の容疑で逮捕状を発行している。 ドイツはICC加盟国で、自国領土内で容疑者を逮捕することが義務付けられるが、ナチス・ドイツのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)という負の遺産から、イスラエルへの支持を堅持。メルツ氏もイスラエルに対する強い支持を表明している。