線路内にごみなどを投げ入れ、列車の往来の妨害したとして、中野署は、電汽車往来危険と威力業務妨害の疑いで、ネパール国籍の大学生、マハタラ・プラカシュ容疑者(25)を逮捕した。マハタラ容疑者は「覚えておりません」と容疑を否認している。 逮捕容疑は令和6年12月5日深夜、中野区のごみ集積所から、JR中央総武線の線路上に空き缶などが入ったプラスチックの箱1個を投げ込み、各路線の電車の運行を遅延させるなどして、業務を妨害したとしている。 同署によると、同日、線路補修作業に従事する鉄道事業者が通報。中野駅から東中野駅の約240メートルに空き缶などが散乱していたという。 現場には空き缶などの回収の際に使われる箱4つと、空のペットボトルが入った網4つが投げ入れられた形跡もあり、マハタラ容疑者が関与した可能性もあるという。 総武、中央、山手のJR各線で列車が遅延し、約5千人に影響が出た。署幹部は「送電線などに接触すれば、より大きな運行障害になりかねない危険な行為だ」と警鐘を鳴らしている。