覚せい剤などを所持した疑いで男3人が逮捕される中、押収薬物30日、公開されました。今回見つかった650万円相当の薬物のうち覚せい剤は末端価格610万円相当。ことし熊本県内で押収された中では最も高額だということです。 【前田美沙希記者リポート】「押収された薬物などは全てこの箱に入っていたということです。袋にはグラム数が書かれていて、営利目的だったことがうかがえます」 この事件は熊本市中央区帯山に住む無職、松下琉紀也容疑者が今年8月、覚醒剤およそ7.2グラムを所持した疑いで現行犯逮捕。また、いずれも住所不定で無職の大江田力也容疑者と会社員の仲原翔矢容疑者が松下容疑者と共謀し、覚醒剤や大麻などの薬物を営利目的で所持した疑いできのう逮捕されたものです。 警察は3人の認否を明らかにしていません。公開された押収品の中には吸引用の道具や計量器などもあり、個人に対して薬物を販売していたとみられています。 押収された薬物の末端価格はあわせておよそ650万円相当、このうち覚醒剤は610万円にのぼり、警察によりますと、今年、県内で押収された中では最も高額だということです。 また、今年1月から先月末までに県内で薬物関連の容疑で検挙されたのは去年の同じ時期と比べて38人多い95人。中でも大麻については若年層にも広がっていて、1月から先月末までに大麻関連で検挙された36人のうち、30人が10代から20代だということです。 警察は「若者がSNSなどで安易に大麻などの薬物を入手できる環境となっている」として注意を呼びかけています。