職員の男は公用メールで情報を伝えていました。静岡県磐田市で行われた工事の入札を巡り、事前に予定価格を共有したとして14日、静岡県職員の男ら3人が逮捕されました。 先ほど午後6時、県警の捜査員が県の袋井土木事務所に家宅捜索に入りました。県警は関係する書類などを押収し、事件の詳しい経緯を調べる見通しです。坂井剣一郎記者:「職員の逮捕から一夜明けた袋井土木事務所です。事務所内は明かりがついていて、通常通り業務が行われているものとみられます」大野裕輝記者:「逮捕された取締役2人が勤めている磐田市内の会社です。一夜明けましたが会社の入り口から人が出入りする様子は見られません」県の会見:「県民の皆さまに深くお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」 官製談合の疑いで県職員が逮捕されるのは、2014年以来です。県袋井土木事務所の班長の男(57)は2月、磐田市内の2つの工事の入札で、事前に予定価格を漏らした疑いが持たれています。坂井剣一郎記者:「あちらが談合で落札された疑いのある工事現場です。現場にはアキヤマと書かれた上り旗も立っています」 きょう15日も作業が行われていた、磐田市の一雲済川。ここに、仮設の橋と道路を建設する工事が立件されました。落札したのは、磐田市内の土木建築会社「アキヤマ」。逮捕された71歳と63歳の男2人が役員を務める会社です。工事や入札を監督する立場だった県職員の男は、県の公用メールを使って役員の男に予定価格を伝えていて、その後、別の役員が入札したとみられています。 仮設道路工事の入札は、県のミスで契約が中止されましたが、11社が参加する中、「アキヤマ」が最低制限価格と同じ5272万円で落札していました。同じ入札に参加した別の企業の幹部:「アキヤマの積算精度は非常に高く、担当する人材や技術力が充実しているのだろうと思っていた。今となってはそういうことかと納得した」 15日午後、県警の捜査員が「アキヤマ」に家宅捜索に入りました。県警によれば、県職員と役員が知り合ったのは、20年以上前の工事。土木畑を歩んできた県職員の男は、去年春に袋井土木事務所に異動していて、“再会”をきっかけに、関係を深めた可能性があります。 午後6時、県警は入札情報を漏らしたとみられる県職員の男が所属する袋井土木事務所に家宅捜索を実施。関係する資料などを押収し、事件の経緯を詳しく調べる見通しです。県警は金銭のやり取りがあったかについても捜査していて、3人の認否については明らかにしていません。