許可なく中国に現金を送ったとして、兵庫県警特殊詐欺特別捜査隊と垂水署などは6日、銀行法違反容疑で、東京都板橋区に住む飲食店経営の女性(42)と、同居する母親(66)を逮捕した。県警の調べに、女性は「犯罪に当たるとは知らなかった」とし、母親は「娘に現金を渡したが、送金先は分からない」などと話しているという。 2人の逮捕容疑は、共謀して昨年2月中旬、海外からの送金依頼を受け、159万円を中国の「元」に変換し、オンライン決済などで4回にわたって海外に送金した疑い。 県警は、母親が他人のキャッシュカードを不正に入手し、引き出した現金を娘が換金したとみている。現金は、電子決済サービスやインターネットバンキングを使って海外へ渡っており、県警は送金先などを詳しく調べる。