三菱UFJ銀行の東京都内の支店の貸金庫から顧客の金品が繰り返し盗まれた事件で、警視庁捜査2課は9日、練馬支店から金塊や現金などを盗んだとして、元行員の山崎由香理被告(46)=東京都練馬区=を窃盗容疑で追送検した。一連の事件の捜査は終結した。 山崎被告は練馬支店と玉川支店に勤務していた2020~24年、顧客60人以上の貸金庫から、金塊は時価総額で7億円以上、現金は10億円以上を盗んだとみられている。警視庁はこのうち計約3億8000万円分の金品の盗難について立件した。 追送検容疑は24年10月までに、練馬支店の顧客4人が利用する貸金庫から、金塊計約4キロ(時価総額約4500万円相当)や現金計約4490万円などを盗んだとしている。容疑を認めているという。 山崎被告は24年3~10月、2支店に保管されていた予備鍵やマスターキーを使って貸金庫から金品を盗んだとして、3回逮捕、起訴されていた。【山本康介】